即興演奏するということって、つくずく難しいと思うこのごろ。
もとより簡単だとも思ったことは無いが。
最近ベースを教えることもあり、たとえば、「この5音のペンタトニックだけでいいから自由にやってごらん」なんて言ってはみるものの、そんなことで自由にできたら苦労は要らないわけです。よね。
「5音が無理なら1音だけでいいから」なんて言うと、さらに難しくなるわけです。
人それぞれ、許せないフレーズの掟みたいなことを無意識に持っていて、「これだけはいやだ」と何か思っているのです。「よくそんなことが出来るな」という、他人とは形の異なる価値観やら美学やらそんなものが即興の邪魔をするわけです。
私などはそんな掟がどんどん増えて、テクニックをつけるたび、増えて益々、即興演奏するということが困難なことに思えてくる。
心が不自由というか意気地が無いというか。情けなや。
こういう場でこんなことを書くのはどうかとは思うが、やけくそになっているときもよくある。たとえば、自分に負けているときや、やる気をなくしてしまっているときも。
が、そういうときが良かったというご意見もある訳で。
音楽ってなんだかなあ。複雑怪奇。
こういう場面をプロではないという指摘もまたあります。
ま、しかし私の即興演奏に向かう姿勢というか心得として、できる限り何もかもさらけ出す。ということにしておりますので、プロにあるまじき行為というのは、平気でやったりしますし、よく起こりえます。
保守的なプロ意識で即興をやるくらいならぶち壊しをしたほうがまだ健全な気もします。
言っておきますが即興演奏の話ですからね。
しかし、いつもやけくそになるわけには行かない。やはり。
クールにかっこよく、セクシーで美しく。
やりたい。演奏したい。
妄想ですね。完全に。
だけど、そんなやつが存在するんだなあ、実際。
あああああああああああああああああああああああああああああああああああ。
私の場合は、無様で見苦しくとも、「いいんじゃない?」くらいなことを言ってもらえると成功かな。