毎年恒例横浜ジャズプロムナード。今年は市川秀男トリオ、井上ゆかりトリオ、嶋津健一トリオです。
今日は市川さんと井上さん。このまったく違うピアニスト、共通点があります。さて何でしょう?おそらく二人を知る方はあまりの違いに共通点は見出せないかな?
今日演奏してみて確信したのですが、共通点はグローバル、全方位的音楽家、何でもやりたい、やってみたい、これもやりたい、あれもしたい。
お二人は年齢差もありますが、世代的に背負っている音楽、音楽性は違いますが音楽の欲求を考えると同じだと思います。
二人を比較してどうなんだというとまるで意味のない話ですが、私も同類だと言うこと。やはり同類は同類を嗅ぎ分けるのか。
クラッシックの世界に生まれついてそれが「私のすべて」の音楽家というのは沢山います。またそういう人でも「私はもっといろいろ音楽を楽しみたい」というひとはいるでしょうが、「あなたはこれで行くしかないのよ」ということになる人もあるでしょうし、他を見ないように聴かないようにという方もあるでしょうし、「これしかないんだ」と信じ込む人もいるでしょう。
さて、若くしてレールを敷かれてしまった人たちはたいへんです。
ジャズはこの点実に便利な音楽です。何でもできる。何をしてもいい。あるいは自分の成長と共に音楽も選択できるという実に便利な音楽なのです。
だからどうした。どうもしないんですけどね。
何がいいたいかって、私の場合、成り行きで音楽を糧とするようになったのですが、私の場合はジャズがとてもぴったりくるありがたい音楽であったということ。ひとつずつ学べたのです。何もかも。下手だったので、ひとつづつ覚えて一歩づつ歩めたのです。ラッキーでしたね。