今度プロデュースを手伝う浅川太平のトリオを見に行ってきた。
まだ20代のこのピアニストは非凡である。で、まじめ。私などはもうとうに忘れている若き音楽への情熱。若さゆえのエネルギー。実直。勤勉さ。もう私などは彼らの若さのウエーブに窒息しそうである。
太平君はジャムセッションで知り合った。
暇なとき、時間があったときは、ジャムセッションに行ったころがあった。若くて客なんかそっちのけで弾きたいいやつだけが演奏する。とっても下手だけど情熱とか勢いとか知らぬが幸いのプレイがおもしろい。その中でひときわ光っていたのが彼だった。
普通にうまい人を聴きにいっても今やほとんど収穫はない。私の耳にはその展開が見えすぎて感心するだけでショックはない。うますぎる人は別。へたくそのがんばっているのが収穫大。ほんとですよ。
客席で聴くのはためになるのです。ステージ上はまた同じにして別のものが鳴っているのでちょっと違う。
それはさておき、浅川のトリオは元気でいいですね。それに真面目で高度な音楽にチャレンジしている。レコーディングを控えこれからさらに充実の時を過ごすでしょう。けっこうですね。