ドイツからプラハへ行ってパリに行って・・・
3月6日
成田12:50発のエールフランスで出発。シャルルドゴール空港で乗り換えてフランクフルトに19:50着。美山のスーツケースが壊れて出てきた。あ~あ借り物です。保険が利くかなどと話しながらタクシーでホテルへ。
ホテルはフランクフルト中央駅の横、モノポール。あとでクリストフに聞いたらこのあたりはあまりいいところじゃないらしい。ジャンキーや変なヤツが多いらしい。ホテルもいまいち。でもフロントの従業員はいい感じでした。荷物を部屋に置いてすぐ晩飯を食いに出る。寒い。ドイツに着たのに近くのイタリアンLIONというのを教えてもらって行く。うまかった。ワインもよし。値段もよし。ユーロを使って喜ぶ。気持ちよく酔って寝る。
3月7日
朝4時に目が覚める。時差だ。シャワーを浴びて朝食。コーヒーが薄めでうまい。3杯飲む。チーズ、ソーセージ、ハムが楽しい。ドイツのローカルな***パンもいいな。美山のスーツケースを買いにKAUHOFというデパートに入る。異国では見るもの何でもおもしろい。ドイツは何でもおおむねきれいで整っている。日本人の性格には合うかも。フランクフルト中央駅にしても建物は立派。あたりまえか。道はややこしい。歩行者の信号がすぐ変わる。年寄りは危ない。そういえばあまりよぼよぼはいなかったな。まさか夜中に現れることはないだろうし。 昼は駅のデリでサンドイッチやピザをビールで食う。明後日のプラハ行きの往復のチケットを買う。マイン川のほとりを歩きゲーテハウスなどを観光。ふ~ん、ゲーテはここで暮らしたのかとか、ヨーロッパの芸術品を見てふつうに感心する。ゲーテハウスの横にピアノホールがあって、こういうのは使えるななどと考えつつ感動の少ない自分に少し呆れる。夜は友人に紹介された日本食レストランで飲む。118ユーロ。ここははやってますね。終了。
3月8日
9時30分朝食昨日と同じ。食う量少し減少。レンタカーは当日は借りれずがっかり。ライン川お城めぐりを諦める。外も雨に近い雪。マイン川向こうのシュテデール美術館へ。コーヒーとケーキ付きで8ユーロ。内容値段共によし。NTTから借りた携帯も正常に作動し始めた。海外に居る事を知らせる案内を入れた。料金はすべて私もちだがかかってこなくなった。少し休んでクリストフの家に行く。実はダルムシュタットでこの日ライブの予定だったが、ギャラの交渉決裂でキャンセル。代わりにディナーに招待された。7時駅で待ち合わせ。クリストフのホンダでウィシュバーンへ。車中クリストフが出演したHOCHSDWLE FUR MUSIK FRANKFURT 1Mという番組に私の演奏と名前が紹介された。ドイツ全土で聴かれているらしい。すごー。一時間で到着、途中街で一番古いロシア教会を見学。この街は温泉もカジノもあってロシア人の保養地だったらしい。クリストフのうちは丘の上にあって前が墓地、地下ありの3階建て長屋で買ったばかり。いいお家。奥さん娘2人息子1人紹介されて手料理をご馳走になる。魚のグラタンとサラダと***チリワインうまかった。帰りはSトレインで一時間。寝る。
3月9日
6時の目覚ましより早く起きてコーヒーとサンドイッチを買い込んで7時20分のプラハ行きに乗る。連れの2人は食堂車に。ドレスデンで乗り換える。プラハ****に着き、地下鉄で中央駅へ。駅三つ。歩いてホテルエスプラナーダへ。街と同じふる~いホテル。立派です。4時から散歩。雨。街で傘を買う700円くらい。ホテルで値段を聞いたら1800円くらいだった。明日のチェコフィルのコンサートのチケットを買って豚肉キャベツ、芋のチェコ料理を食う。400コルナ。一旦ホテルに戻り9時からのジャズを聴きに行く。ジャズクラブがあるのだ。チェコはベース弾きにとって特別。というか私には特別。その理由はミロスラフ・ヴィトウスとジョージ・ムラツの出身地。ミロスラフの先生はチェコフィルのポシュタ、ムラツはプラハ音楽院出身。私の先生の先生はN響、その先生はムラツと同級生。私のボーイングもその流れを汲んでいる。どれどれチェコのジャズは?200コルナ+ドリンク。新しめの店でチェコの若いピアノトリオが出演していた。今風のメルドーとかカミロとかふうのラテンチックな演奏。ピアノドラムそれぞれうまかった。ベースは期待しすぎたかそれほどでもない。明日もこの店に来よう。帰って風呂ビール寝る。
3月10日
8時起床9時朝食。プラハ城に向かう。何せ道が狭く見通せなくややこしい。いきなり広場に出るときが感動。広場は広い。当たり前か。カレル橋もいきなり目の前に現れる。お城圧倒的。でも思ったより完全に観光地だなあ。 ユダヤ人居住区を見てスーパーでネクタイゲット。本屋とか市場調査して広場のカフェに。まあまあ。一旦ホテルへ戻り、ネクタイ締めて出直す。なぜならドヴォルジャークホールはジャケットネクタイって言われたのだ。また道に迷ってディナーを取るはずが近くのカフェでまずいサンドイッチ。チェコフィルを見る。ハイドンと***指揮はデイビス。いい演奏だったけどアンコールなし。日本人とアメリカ人はだらしない格好をしていた。感動しつつ昨日のライブハウスへ。
もういっぱいのお客。ハンガリーのバンド。モードジャズ。面白くないので、途中で出る。サラマンダーという店があったのでその前で記念撮影。これは佐藤允彦さんの曲にあるのでお土産にする。帰り道のレストランで豆とサラダと黒ビール飲んで帰る。ビールは相変わらずうまい。
3月11日
朝6時起床。飯も食わずに地下鉄に乗る。来る時は行き先を告げて買ったが朝早いので無人。自販機。買い方がわからない。字が読めん。ジモチーに聞くと20コルナ。買えたけど来る時は14コルナ。なんでかわからないまま乗る。列車を待つ間にドイツ人に話しかけられる。話しているうちになんか変な人と気づき適当に避けつつ食堂車へ。アメリカンブレックファスト高めだけど出来立てでうまいからいいか。ドレスデンで乗り換えまた食堂車へ。ECよりICEのほうがうまい。メニューはいっしょなのに。12時前に行ったのでまだだと言われたが作ってくれた。うまい。ビールとサラダと芋、チキン。チップ大目に渡して戻る。列車は30分遅れてフランクフルトへ。今度は部屋が多少良い。少し寝てタクシーで今日の仕事場、ジャズケラーへ。見つけたけどまだ開いていない。そのうちドラマー、ベルリンより到着。いっしょにスタバヘ行って待つ。店はヨーロッパでは大変有名。ディジー・ガレスピーやルイ・アームストロングが来ている。客満席。うける。160ユーロビール3杯までただ。でかいので2杯しか飲めない。オーナーの***から借りたベースもまあまあ。弦高が高いので終盤左手が疲れた。タクシーで帰る。まずまずの成功を祝いホテルでビールで乾杯。寝る。
3月12日
寝坊して朝飯逃す。駅のデリで買って食う。太い麺の焼きそば風まずい。カレーはうまい。サラダとネーブル。コーヒー。ホテルで食う。意外とまだ元気。3時にドラマーのカイといっしょに地下鉄でフランクフルトの地元民のレストランに連れて行ってもらう。カイの友人のサックス、アンドレアスが参加。林檎酒と芋とラムの太ももを食う。うまい。歩いて市内の現代美術館のカフェで一休み。ジャズケラー本日は日曜日なので昨夜より客は少なかったが100ユーロ。
3月13日
パリへ。ホテルはソフィテル。高い。ロビーは立派だが部屋はそうでもない。フランス人は生意気だと聞いていたので即臨戦態勢。まずは部屋でウンコして落ち着く。そういえば私の友人に七つの海を制覇すると豪語しているのがいる。その内容は七つの海でウンコするのだ。これは面白い。私も見習い海へ行くと沖に出て必ずおしっこをする。それに近いが見識張ったところへ赴くときはそこで必ずウンコして落ち着くのだ。
ホテル内のレストランで昼飯。まあまあ。しかし高い。美山がガイドブックを忘れたのでとりあえず日本の書店へ買いに行く。パリは道にウンコがたくさん落ちていると聞いていたので下を見つつ歩く。がそれほど落ちてはいないぞ。パリジェンヌは臭いと聞いていたがすれ違ってもあまり匂いがしなかった。それより自分が肉ばっかり食ってるので屁が臭い。
オペラの近くに日本食レストランはじめ日本関係の店が多いそうだ。コリアンデリで聞く。レジに列になっていた客そっちのけで韓国人の女の子が親切に教えてくれた。嫌韓流の私反省。私の住んでいる大久保は無礼な韓国人が多くいる。韓国が嫌いなだけで韓国人は好きな人もいるのだ。誰でもそうだよね。
オペラからルーブル、凱旋門からエッフェル塔と歩く。シャンゼリゼ大通りでは有名なカフェに入りミルクコーヒー。美山が食べたケーキはなんと¥1800。高いにもほどがある。パリも大観光地。気に入らん。寒いし暮れて来た。腹減った。タクシーでオペラに戻りみよしという日本食で白飯を食う。ああうまい。やはり日本人である。
3月14日
パリ快晴。ルーブル火曜日定休。あらら。オルセー美術館へ行くが長蛇の列。あきらめてカルチェラタンへ行くことにする。なぜなら美山がカルチェラタンカフェと騒ぐのだ。サンジェルマンデュプレを見る。カフェボナパルトでカフェオレ。観光客してるなあ。ノートルダム寺院を見てイノサンの泉で猪俣さん用のお土産写真を撮り、オルセーへ戻って再度挑戦。行列は減っていて15分ほど並んで入る。あ~広い。名画沢山見るが疲れて鑑賞の気力なし。安めのレストランで食事。愛想がいいけど料理最低。何がパリジェンヌサラダだ。怒って帰る。夜ジャズを聴きに行く。ギタートリオにテナーサックス。オリジナルだが内容はビバップ。スイングしないリズムセクション。テナーやギターはそれぞれテクニシャンだがまるで面白くない。ギタートリオにアルトというので大好きなバンドがある。ジム・ホールにポール・デスモンド。何が違うのか良く考えてみた。一つにリズムセクション。音色。そしてドリームだな。このフランス人の4人にはそれがないんだな。サイテー。口直しに隣のピアノトリオを聴くかという意見があったが、この店の倍の料金を取られる。また失敗したら立ち直れないので止め。パリは嫌いだばか!メトロで帰る。ジャズを聴くのも一種ギャンブルです。私もいろいろな人に失望させているんだな。反省。
3月15日
5時起床。5時半タクシーで空港へ。早朝料金とられて2割増し。面白くない。だいたい市内から空港まで遠すぎる。パリは嫌いだ。しかしこの移動さえこなせば今回のツアーは無事成功ということになる。万事うまく運んでフランクフルト空港でクリストフを待つ。10時30分クリストフのホンダで一路エッセンへ。アウトバーンを2時間半。会場はフィルハーモニーエッセン小ホール。立派です。先にホテルへチェックイン。ウェルカムホテル、チェーン展開しているらしいがとてもいいホテル。レストランで今回最も豪華にフィレステーキとワインで気持ち良くなる。2時間寝る。ホールへタクシーで。借り物のベースは最低で駒を調節するが指板が反っているため一弦のEFあたりがびびる。弦はクラッシック用なので伸びない。おまけに普段私がはじくところが松脂でべとべと。ピックアップは旧型の***。しかしがんばるのだ。別会場でビックバンドが演奏していて客をお取られて少な目の入りだが、それなりにうけて終了。クリストフは終始クリストフであった。いつも疲れたと言っている割には自己表現はきっちりしている。立派である。お疲れさんはその日オーバーブッキングのおかげでスイートをあてがわれたドラマーの部屋でビールで乾杯。疲れた。寝る。
3月16日
ゆっくり朝飯食って10時出発。クリストフは大学でレッスンがあるのでホテルで別れた。2時間ほどあるので市内で買い物。土産を買う。空港へ。日本へ帰れる。嬉しい。次回はもっと念入りに計画を立てることを誓って解散。