啓子さんの病状経過.5
・ 9月1日(日)。来週になったら喉のカニューレをはずすか検討との事でしたが、状態が良いので、午後に喉の状態を鼻腔から入れるカメラで検査をして、良い状態なら取りましょう、とDr.S。 結果はO.Kで、カニューレをはずす事ができました。しかし喉には、勿論、穴が開いた状態ですからガーゼをバンソウコウで貼っています。消毒を毎日2~3回しつつ自然に塞がるのを待つわけです。
・ 9月4日(水)。朝1番で、退院を睨んだ内視鏡検査。ところが、思わぬ展開。なんと、一部に取り残した病変が見つかったのです。今週、遅い夏休みをとった隆太郎ともどもがっかりと盛り下がってしまいました。因みに食道の病変は良く切除されています。
・ 11時頃、病院長の診察です。今後の方針を、内視鏡のDr.Mと相談する、とのこと。
・ 検査の結果と今後ですが、結果は、
(1)前回の手術時に、術中に組織の浮腫(むくみです)が強くなり見えなかった部位に癌があった。他に少々疑わしい所があるが、ここは病変の修復中の上皮(要するに皮が付きつつある)かも。組織は取って検査にだしました。
(2)見つかった病巣も、内視鏡を使って切除できる場所ではある。
(3)食道は、問題ない。
・今後としては、再手術が必要です。リンパ腺の郭清は済んでいますので、前回よりは体の負担は少なくなりますが、前回できなかった扁桃腺の切除も同時に行うとすれば、やはり、気管切開をした方が安全とのことです。しかし扁桃腺は問題ないかもしれませんし、術式はもう少し検討する、との説明がありました。
しかし、再手術の時期に就いては、前回の病巣部の修復が進んでからの方が、狭窄などの合併症の可能性が低くなるので今少し間を開けようという結論です。
・以上より、再手術は、10月早々として、それまでは、一度家に帰り、外来通院で検査をして行こう、という事になりました。次回の手術までに、念のための大腸検査、特殊な検査としてPETという、画像診断の検査(癌組織に取り込まれる薬物を注射して調べるものです)などを行います。
以上の如く今回は、がっかりの報告になりましたが、今はガンバルしかありません。
なおも御心配おかけいたしますが、引き続き御報告いたします。