今日は何年かぶりで安田芙充央さんと演奏した。安田芙充央は巨匠です。
ジャズバーなのでスタンダードやらなきゃいけないかなと言いつつ3分の2はオリジナル。私にしてはオリジナルでもスタンダードでも安田さんと演奏するという事は同じことで譜面を見るか見ないかという違いです。
安田さんはジャズを経過してきた方なので一緒に演奏するのは楽しいことですが、安田さんの作品を聴くたびにクラッシックの世界観を感じるのです。やはりそのクラッシックは非常にハードルが高くてわたしなんぞは困ってしまうのですがまぁいいや、やっちゃえというジャズのマインドのおかげで演奏出来ているようなものです。
安田さんも面白がっていたようなので良かった。お客さんにも喜んでもらえたし。
そんな事もあって、ふとクラッシックコントラバス。
コントラバスの練習にはクラッシックの題材が重要だと思います。私の考えですが。
勉強はキリがないですが、勉強の為のエチュードも今は弾くのが楽しくなってきました。インターネットのおかげで今はほとんどの歴史的エチュードも手に入ります。
エチュードは片っ端からとりあえず弾いてみる。私の場合はジャズなのでテキトーなボウイングでやってますが。
主に左手のモーションと音程を確認しています。
なぜ楽しくなってきたのかというと、以前弾けなかった曲が出来るようになったり読めなかったものが読めたり。それと中には好みの曲があって、コード進行とか使えるフレーズとか。これは割と突き詰めてやっている。
覚えるくらいになると益々楽しくなります。
今現在大体の著名人によるエチュードはほとんど見ました。見ただけ。
こりゃ、絶対無理だなというのが5割。あとの半分を何とか弾いてみてる。
年代の古い方から見ていくと段階を経て進化するテクニックが良く分かる。
ジャズももちろんそうで、ベースの立場からいうと例えばマイルスのMy Funny Valentine。ポールとロンのベースラインは共通性があり進化も見てとれる。2人は師弟関係ではないが先輩の演奏は研究していたという事でしょうね。
クラッシックで言えばイタリアンスクールのメンゴリのエチュード、その弟子のカイミ、ビレのエチュードは先生のものを参考にしているのはよくわかります。
ドイツスクールでも同様です。
今と違ってコンピュータも無い時代に手書きで残しているのだからすごいものです。それも皆さん短命。50くらいで亡くなっている。
創造力のピークは40歳くらいかねぇ、とかってに納得しています。
あー深いねぇ、音楽は。もう寝るかー。