
エチュード
というCDを出したもんで興味が湧いてコントラバスのエチュードも色々探してみた。
オーストリアのFranz Simandl(1840~1912)のような有名教則本を除いて探してみるとイタリアのエチュードを見つけた。
有名なものにボッテシーニのものがある。いきなり全ての調のスケールから始まる。
2巻あり#2は#1のオクターブ上。Giovanni Bottesini (1821~1889)江戸時代(1828シーボルト事件)ですね。因みに私のベースは大塩平八郎の乱(1837)の年にウィーンで作られました。
この方はコントラバス界のパガニーニと言われました。テストーレという楽器を使ってました。Gary Karr(1941~)がこの楽器でレコーディングしています。
Bottesiniの前にDomenico Dragonetti (1763~1846)アメリカ独立戦争(1775)という名人がいます。ベートーヴェンの友人で彼のコントラバスの認識を変えたという凄い人です。今やオーケストラで弾くコントラバスの技術はベートーヴェンの交響曲が弾けるのがスタンダードらしい。もう江戸時代に確立していたのね。ガスパロ・ダ・サロという楽器を使っています。当時は3弦!でした。たくさんのコントラバス曲を書いています。Wikiを読むと面白い。
ボッテシーニと同時期に(30歳下)Mengoli Annibale (1851~1895)ペリーが来た頃。がいてステキな曲集があります。この人の生徒にCaimmi Italo (1871~1964) とIsaia Bille(1874~1961)がいて、明治時代ですね。2人ともこれでもかというようなエチュードを残しています。とても難しいが不可能では無いと書かれている。ところによりオクターブ下げてもいいよと書かれている。僕は弾けるけどね。と言っているようで癪に触る。
あと現代ではFrancesco petracchi (1937~) simplifier higher technique for double bass
とかFrancois Rabbathのもありますね。難しいのが。
しかしまぁ凄いもんです。実際の演奏は残っていませんが現代コントラバシストはこれらのエチュードなどもたくさん録音しています。YouTubeで聴けますよ。
私が聴いたことのある最も古いコントラバス録音はSerge Koussevitzky(1874~1951) Leonard Bernstein(1918~1990)の先生ですね。時代を感じる演奏です。
私はドイツ系のコントラバスを習ったのでよく知らなかったがイタリア系がマニアック過ぎる。
それでドイツ系のコントラバス界系図を発見。チェコですけどプラハ音楽院。
見た事あるetudeの名前がヅラヅラと。
私の先生は2人いてどちらもその先生を辿るとLudwig Streicher(1920~)になりその先生の先生がSimandlになる。なるほど。ジャーマン弓の系譜です。
Simandelの先生の先生がWenzel Hause(1764~1847)なのでDoragonettiとほぼ同じ歳ですね。おもしろい。
今のフレンチ弓を確立した方がBottesiniと言われているので19世紀初期が現在のコントラバススタイルが確立したということですかね。
フランスとかイギリスはどうなってるんだろ?