13日に91歳で亡くなったそうです。
私が一緒に演奏できた最年長ピアニストです。
パーカーやヤング、ビリー、サラ、エラ、カーメン、
彼を知らないボーカリストはいないといったピアニストです。
中村照夫さんには「ノーマンとやってるのか、歌伴の神様だぞ。ラッキーだな。」と言われました。
私の語学力なのでどの程度伝わったか分かりませんが一番ジャズっぽいのはとインタビューした時「ベティとアニタ」と言ってました。
私がニューヨークに行こうとしていた頃NY在住の天野昇子さんを通じて知り合いました。
小柄ですがパワーがありハスキーで魅力的なシンガーです。
その頃彼女は毎年ノーマンと来日していたので私も参加させていただきました。
キャッキャとよく笑う人懐っこいノーマンは大好きでした。
新宿のライブハウスで演奏していた時、誰が連れてきたのか忘れましたが2曲ほどシットインしてくれたのが最初かな。カセットテープがどこかにあるかも。
レコードを聴いた印象だとブルージイな黒人ピアニストだと思っていましたがその実、きちんとアレンジして緻密なプレイをしていました。「So Sad」というオリジナルの原譜をプレゼントされました。宝物です。
ブルーノートにジョー・ウィリアムスと来た時会いに行きましたが、ずっと若いベーシストにきびしくアドバイスしていました。
これがほんとの現場かと思ったのを覚えています。ジョーの「I Falling Love to Easily」はとてもかっこよかったので覚えました。
アーネスティン・アンダーソンと来た時は一緒に食事をして、酔った勢いで元妻の歌をけなした時とても怒られました。以後心を改めていますがいい思い出です。
昇子さんが雇ってくれたおかげで何度も演奏できましたが最後の共演はあのフランク・ウェスと一緒でした。
そのツアーの最後に電話番号を聞かれました。もう名刺も渡したし何度も会っているのに。これでやっと認めてもらったのかなと思いました。それが最後になってしまいました。