レザールの第三弾CDのミックス。
私の17歳年上の佐藤允彦さんとのデュオアルバム。
佐藤さんとは音楽を時代的に共有することはないと思います。ジャズということのみ共有できるのではないかと思っています。佐藤さんの青春時代に聞いていたものと私の場合は同じはずが無いという話です。佐藤さんの聴いていたラグタイム、私が知ったラグタイム。同じはずはなく、しかし共有できる接点ではあります。
その微妙なニュアンスの違いが今の音楽を形取るのでしょうね。
このアルバムについては後々色々ご紹介します。
で、私の個人的音楽史ですがいつの時代も師匠が存在していたなと思い返すものです。
始まりは中学生、BEATLES。教えてくれたのはふたつ上の従兄弟。ロックをやり始めた頃はバンド仲間のギタリスト、高校の同級生。ジャズがかかる喫茶店で知り合った牛乳配達員(実はジャズピアニスト)にはチックコリアを教えてもらい、アン・スクールオブミュージックを紹介してもらい、クラブのテナーのバンマスにはサキソフォンコロッサスとベースオントップを教えてもらった。
その後ベースの先生からミロスラフ・ヴィトウスを教えてもらい、東京のホテル仕事の時はクラッシックの合唱曲の作曲家ピアニストにストラビンスキーやバルトーク、メシアンなど教えてもらった。
全て自分にとっては初物ばかりで、それらの枝葉を探して聴いているうちに私の中に好きな音楽が大系化されていった。
好きな音楽でいいと思ったものは人に伝えたくなりますよね。今思うと好きな人に教えてもらったものはほとんど自分も好きになったような。でも言い換えるとますます自分が無いというか他力本願。でも良い方に捉えるとベース向きの性格でもあると言えなくも無いかも知れない可能性も無くは無いかも知れないと思わなくはないと考えなくは無いかも知れない。
で、何を言いたいかと言うと熱心なヤツをみつけると世話を焼きたくなるのでは無いかと言う事です。私がそうです。歳を取ったとも言えると思います。
でも最近はでしゃばると敬遠されますからね。慎重にいきましょうか。