佐藤允彦さんとデュオ。
大雨の中、ご来場頂きありがとうございました。
毎度おなじみのデュオなんですが、今日なんかは
お客さんに二人が合い過ぎて気持ち悪いとまで言われました。
ありがたい感想ですが、合い過ぎているのではなくて
お互いに合わせているのです。
穴を見つけると修復しながら先に進めるというか。
まあでも長い年月やってますからね。
私も少しは慣れますよ。
佐藤さんの負担も少しは軽減されているのではないか。
と思う。と思いたい。
私としては相撲の出稽古みたいな感じですかね。
横綱に胸を借りるというか、そんな感じ。
今日もまた凄いアレンジ。
曲によってはリハモナイズも極左まで行くのでこれは
作曲行為ですね。
メロディの引力は相当強いと思っているのですが
それ以上の和声の引力で引っ張る。
そこからインプロなので気分は大気圏外まで
飛び出してから戻ってくる感じです。
ああなるほどこういうこともあるのかとか
こんな展開も出来るのかとか、音楽の楽しさを何時も
味あわせてくれます。
『最近ひまだから』と言いつつ毎度毎度新しい曲を
用意するのはそう簡単なことではない。
この曲をどうにかしようと考えるのも
その曲を聴いて分析する時間も必要だし、アイディアも必要。
とすると何時も休み無く音楽を考えていないと
こんなことは成し得ないのでは。
その上、
佐藤さんの場合、作品が、演奏が明るいというのが実に素晴らしい。
救われるのです。
これがシリアスになり過ぎるとまた話が少し違ってくる。
明るく演奏するのがいいと思っています。
シリアスに演奏するのはシンプルな素材にじっくり寄り添うのが良いのでしょう。
佐藤さんの魅力は音楽に制限を与えないこと。
100%自由であるとしていることかな。
私はまだ全然自由には弾けないけど精神は自由にと思っています。
いつかできると思いたい。