先日、盛岡市の開運橋のジョニーに行ってきた。
オーナーの照井さん、長髪はお止めになってこざっぱりと
いい感じでうれしい再会。
昔話が出て30年前にジョニーズディスクから出た
「ながらジャズ音頭」の話になり、最後の2枚のうちの
一枚をいただいてきた。聞かせていただいたのだが
自分が演奏しているという実感がまるで無い。
凄いエネルギーを感じるのだが私が弾いているとは
思えない不思議な感覚だった。
共演者は当時ピットインの朝の部で演奏していた
黒田京子、池田篤、久米雅之。ピットインでは
黒田京子カルテットで彼女がリーダーだけどこのレコードは
私が編曲となっている。それすら覚えていない。
間奏で吹きまくる池田篤の演奏は強力で今聴いても
驚いてしまう。当時は国立の学生だったはずだが。
ともあれ当時無名の私に声をかけてくれた照井さんのことは
強烈に印象にある。この人は日本人ジャズを一貫して
応援していて私にとってはとてもありがたい。
この演奏をバックに歌っている「みよしようじ」さんは
10年前に他界されたそうで非常に残念である。
この歌は今聴いてもとっても面白くて当時は
オールナイトにっぽんでよくかかったそうだ。
照井さん曰く、これがかかるとトラックが蛇行するそうだ。
しかしこうして面白いオリジナルもメディアがレコードだけに
いやCDでも同じだろうけど忘れられていくと思うと
悲しくなる。私がせっせと作っているCDも同じ運命だ。
これでまたしばらく考え込む。