このところ舛添さん。とうとう辞任。本人は「なんで俺だけ」と思ってるだろうな。
なぜ舛添だけ突然つるし上げを食うのだと思ったのは私だけじゃないと思いますが。
どうでしょう?
これは傍目で見ると「運」の一言ですね。
ほかの政治家の不適切などきりがないと思いますがね。
この一連のニュースを見て考えたのはリーダーの資質について。
そこで私が今でも感謝しつつ、「ああこれがリーダーだな」と思った出来事。
もう時効だと思いますから白状しますが、
某オーケストラのポップスコンサートに猪俣猛トリオで出演、
演目はウエストサイドストーリー。前乗りリハーサルで本番。TV中継あり。
ここで私がアホなのは事前に何のリサーチもしなかったこと。
今思えばウエストサイドなどはオケの定番。
なのに私は全く聴いたことがない。そして当日真黒な譜面を見て焦るわけです。
その当時指揮棒もろくに見れず、さらにスイング身上のビートに遅れまじの姿勢では
常にオケの先に音を出す始末。リハーサルを終えて青くなってホテルに戻って必死で練習。
そのかいもなく本番は見事に撃沈。あのバカベースは何をやっているんだ、という感じ。
全国放送ではないにしろTV丸出し。おそらくはPAの方々が苦労して
なるたけ私の音は放送に乗らないようにしてくれたでしょうがさんざんでした。
演奏終了後、ボスは「ガハハ」と笑いながら「派手にやってくれたな」くらいの事を言いました。
さて、地の底に落ち込んでいた私はこの態度に非常に救われるわけです。
バンドメンバーの失態はバンマスの責任ですがそんなことはおくびにも出さず
メンバーを慰めるのです。それも笑い飛ばす。それでおしまい。
さすがに翌年の同じ仕事では私は代えられましたが翌翌年は復帰させていただきました。
その後も現在に至るまで使ってくれています。
失敗はそれにとどまりませんが、おそらくバンマスはわかっているに違いない事々、
今の今まで一度も指摘されたことはありません。
こういう親分なら付いていくと思いませんか。
またこういう人なら舛添さんのようにつるし上げを食うこともひょっとしたらないかもしれません。
もし私が部下だったら辞職に追い込むことよりほかに何か手を考えるかもしれません。
黒を白にすることはないですが何かもっと良いほかの手立てがあるように思います。
どうもそんなことを考えさせられるニュースでした。