呑みながら思い出しているんだが、熱燗の季節。
明日は雪だし。
今も白菜の朝漬けに一味唐辛子をぶっかけて醤油をちょっとたらし、それをつまみに燗酒を呑んでいる。
これをやると札幌すすきの時代を思い出す。
当時4軒くらい掛け持ちをしていて一晩に6,7ステージをこなしていた。
ジャズクラブを渡り歩く20分くらいの休憩時間に「ふさ鳥」という焼鳥屋に寄る。
コップ酒一杯に焼き鳥を一本か二本。突き出しに白菜の朝漬けが出る。これがうまい。
焼き鳥もうまいのだが、豚串をよくたのんでいた記憶がある。これもまたうまかった。
考えてみると金を払った記憶がない。
相方のピアニストがいつも払ってくれていたような気がする。
とてもよく可愛がってくれた。私もまじめに、まじめ過ぎるくらいに演奏していた。
ピアニストはその後渡米しガンで亡くなった。一緒に呑んでいたボーカルのおっちゃんも亡くなった。
ジャズクラブの「スピークロウ」も無くなった。マスターはどうしているか。知らない。
なつかしいなあ。楽しかったなあ。と白菜の朝漬けで一杯やるたびに思い出す。