北海道単独ツアー。一人で出かけていって地元のミュージシャンと演奏する。これは楽しいですね。若い頃はいらぬ緊張をして失敗していましたが、今ならだいたい大丈夫。楽しめるようになりましたかね。年の功。
初日、2日目は奥野義典さん、舘山健二さんとのトリオ。アルトサックス、ドラムス、ベースのトリオ。コード楽器がないので、もろジャズのサウンドになる。 私は大好きです。何故ならばシンプルだしベースが浮き出るから。いろいろ遊べるのです。お二人とも手錬なのでとても面白かった。奥野さんはどんなタイプの曲を出しても順応できる広い音楽観を持った人でした。また共演したいと思います。舘山さんの持ってきた曲はすべてジョーイ・バロンというドラマーの曲でこれもまた勉強になりました。
そして小樽で食べた感動の自然派ラーメン、「麻ほろ」おすすめです。札幌道庁付近にもあります。
三日目は時計台ホール。ナチュラルなウッディなサウンド。結構いいです。
面白いのは時計台だけあって、毎時間鐘が鳴る。演奏開始のゴングとして利用させていただきました。ソロとギターとのデュオ。久々の折原寿一、うまかったなあ。女の子が生まれたそうで、音楽より子供の話ばっかりだった。幸せな雰囲気でした。
四日目からは、豊口健、舘山健二とのトリオ。砂川の駅に直結したゆうミニホール。ジャズにぴったりなスペース。ピアノはヤマハのフルコン。気持ちよく演奏できました。
五日目は江別外輪船ホール。演劇のためのスペースなので、ピアノを運び込んでのライブ。ここは石造りのホールなのでここもサウンドがいい。またしても気持ちよく演奏。
最後は札幌ルーテルホール。ここはいろいろあるのだが、音はすばらしく良いピアノホール。この日は健ちゃんリサイタル。健ちゃんも貫禄がついて一緒に演奏してとても楽しかった。彼はどう感じたかわからないが、以前のデュオよりまた二人ともランクアップした実感がありました。今回は昔の仲間とお互いの成長を確かめつつのライブ。意義ありのツアーでした。
すべて取り仕切ってくれたのが加藤修さん。奈井江町出身、妹の同級生。しかし身びいきではなく大の音楽ファン。そして地元音楽文化にも鋭い意見をお持ちで大変参考になりました。我々はこういう情熱をもった人たちに支えられているのだということを改めて感じました。江別グロンアップミュージック(EGM)という会を主宰しています。北海道でもしご覧になれば応援しましょう。