今日、面白い話を聞いた。
今日は井上ゆかりトリオでお茶の水ナルだったのだけれど、来ていたお客さんのひとりが、B-HOTを聴いたそうだ。その方はB-HOTをとても面白がってくれて、CDも買ってくれたのだが、一緒に聴きに来たお友達は「ふざけている!」と言って憤慨なさったそうだ。ライブ終了後大論争になったそうである。
たのし~。
こういう話は大好きである。おそらく怒った方は二度と見にこられないだろうけど、私にしてみるとしてやったりである。
当然そうなるはずなのである。
今までも、まあ面と向かって「冗談じゃない!」という人はいないことは無かったが、私はいろいろ聞いている。いちいちごもっともな感想なので私もその通りと答えるのだが、こういうネガティブな意見は大変貴重である。
そして「やっぱりね」と思うのである。
私の音楽人生ではやはり太いものには巻かれろとか大多数の意見に従え的な自民党保守政権音楽が多かった。というより世の中ほとんどがそうだ。
何か新しいことをと思って実際にやっている人はどのくらいだろう?
1000人に一人か、100000000人に一人か。あるいはいないか。
私は別にマイルスが、コルトレーンが、ジョンケージが新しいとかそういうことを言っているのでは無く、今の時代の最先端のはやりものが新しいと言っているのではありません。
まず「私の音楽は新しいのだ」と、そう思っていても現実は厳しく、そんなことをしていてはとても生きてはいけないのである。
私は「自分の考える音楽に忠実であれ。」だと思う。
忠実であり、100パーセントその音楽を信じる限りそれは本物だと思う。
B-HOTのやりかたは私にとって私の真実。このバンドを大変愛しているがだいっ嫌いでもある。
B -HOTは保守であり革新であり、でたらめである。おのおの個人は非常にまじめな音楽家であると私は思うが、この四人でやるときはひたすら「勝手にしろ」と私は言うのである。言ったところで、それぞれは自分の許せる範囲のラインまでへりくだりつつ、しかし何か起こさねばならないときは死に物狂いなのである。真剣だから。
結果。どつぼ。・・・というのは起こり得る。
これは私は好いと思います。
B-HOTを聴いて憤慨して帰った。これは私はある意味とてもうれしい。