今日はJAZZ IN TOKYOという港区のジャズフェスに猪俣猛 ザ・フォース で出演。いのさんとは久しぶり。相変わらずお元気なプレイを聴かせてくれました。いのさんは私の東京ジャズキャリアでは最初のリーダーですので話は山ほどあって、、、それは後々書きましょ。猪俣さんは私の知る限りミュージシャンの中で唯一グローバルな視点を持っている方です。というのは音楽を演奏することに付随するありとあらゆる事に目が届く。音楽に直接関係がなくても最終的には自分の音楽を演奏する目的につながる。これは私にとっても非常に興味深いことでした。年をとってから気づくのですが。若いうちはねえ、若いから。あと以外に見逃されている点で日本でただ1人ビックバンド、あるいはオーケストラで存在感を持つプレイができる人です。これは実際バンドの中にいると良くわかることですが、特にダンステンポといわれる曲のスイングは天下一品。曲が始まるとすぐに猪俣さんのプレイにメンバーの耳が集まるのがわかる。オケでもインテンポになると指揮者は不要。抜けのいい音色もまた特色のひとつです。PAは楽だなあ。ブラッシュワークもしびれますね。ダンステンポとブラッシュワークで思い出しましたが、ジョージ大塚さん。ジョージさんのそれも見逃されている点の一つですね。ジョージさんはうるさいと言われるのが目立ってますが、スゴーイ、ドラマーですね。このお二人年齢がいっしょです。おもしろー。これは一応断っておきますがベーシストからの視点による意見ですからね。しかしこの手の音楽に後継者がいないというのはやはり時代でしょうか。若い人は同じ音楽をやっても決定的に違う。違っていっても不自然ではないけれど、その音楽への愛し方が違うんだな。私は年のわりにぶら下がり的に偉大なおじいちゃんたちと演奏する機会が多く、山ほど素晴らしい経験をさせていただきましたが、やはり時代の音というのはあるのですね。しかしやはり惜しい。かけがいのないものをこれからどんどん失っていくんだ。ほー。おもしろいね。人間死ぬからねー。じいちゃん、長生きしてねって言ったって正直な話年には勝てないので意味ないけど私はほんとにいい思いをさせていただきました。いひひ。