愚息は今小学5年生。軟弱である。
で。
北海道出身の先輩ドラマー二本柳守さんは一緒に北海道ツアーの時に
フェリーで飲んで酔って同じ話をする。私はコレを二本柳守物語とする。
先輩の住所は北海道上川郡ペンケヌカナンプ右の沢である。
ようするに奥地である。その先は森林。ジャングルと言ってもいい。
守さんにはお姉ちゃんがいる。
このお姉ちゃんは小学校に通うのに4時間を要したのだそうだ。
朝の4時に家を出る。3時に学校が終わったとして家に帰るのは7時だ。
こんな事があっていいのだろうか。
私は二本柳守物語のこのくだりになると何度聞いても落涙を禁じ得ない。
家を出る時も帰る時も真っ暗だぞ。
更に冬は雪深い。突然吹雪くこともある。
小学生だぞ。
女の子だぞ。
熊もいるんだぞ。
それもヒグマだぞ。
いいんだろうか。
しょうがないんだなぁ、昔だから。
よくぞご無事で。
でもそのせいかお姉ちゃんは70歳を越えて元気ハツラツオロナミンCだそうだ。
そりゃそうだ。足腰はオリンピック選手並みだよなぁ。
二本柳先輩もケガが多いけど非常にガンジョーである。
そのせいかドラミングもガンジョーである。
スキーは神がかっている。一級の腕前。インストラクターでもある。
私が直滑降でもパラレルで追い抜いていく。
上川高校。高梨沙羅の先輩。足腰の強さは尋常じゃない。
ドラミングは足腰だなと思う。手?
ああドラミングは手足腰ね。
いやホント重機のような安定感安心感がある。
下半身だな。
重要なのは。
私は下半身が弱いのである。
この前は前立腺炎になった。関係ないか。
かと言って上半身が強いわけではないし。
おつむは弱い。四月バカだし。
また話が脱線したけど。
苦労は買ってでもしろとはよく言ったもので
知らずに何らかの形で報われるのだなぁ。
加藤真一
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