NYの話である。仲のいい友人、本田和典さんというんだけど、
今は九州で活躍中のドラマー。
夜中に本田氏所有のBMWでマンハッタンをすっ飛ばし
テナーのTIMとかギターのALとかとセッションしていた。
(そういえばあのころ録音した音源はどうした?)
彼に連れて行ってもらった、ニュージャージー沖。
釣り船です。いくら払ったかなあ?忘れたけど、
坊主だったのは一回きりであとはすべて大漁。
近くの日本食レストランに持っていって差し上げる
代わりに少しごちそうしてもらう。
NYでの日本食、日本酒はひじょーにうめーのである。
で、まだ何枚も残っているので近所にあげたりして
あと自家用に2枚ほどさばいて刺身。
残りを混布占めにして後日いただく。
思い出すのは吉川英治の宮本武蔵のVTRを見ながら刺身で一杯。
なんでアメリカでそんなことしてるの?とは言いなさんな。
今回何を言いたいのかというと、米国人は魚釣りは駄目である。
私と本田さん、だいたい船に乗っているのは私たち2名の日本人とあとはアメリカン。
私たちは釣り上げると活〆といってすぐ血抜きをする。それをしないと魚がまずい。
釣り上げたヒラメをナイフでグサッとヤル。
どうやらアメリカ人はそれが嫌い。「お前らは野蛮人だ」というのである。
こちらにしてみると訳が分からない。
彼らはヒラメはソテーしか料理法がなく、さらに自分ではさばけないので
船の乗組員にさばいてもらいスーパーで売っている状態にしてもらう。
これは船賃に含まれているのでことさら自分でさばこうとはしない。
また船員は私たちから見るとひじょーに適当にさばくので身の三分の一は捨てている。
えんがわなんぞは見向きもしない。
我々はそれを見つつ、「ああばかだなあ」 と思うのである。
やつらは「この野蛮人め」と言い、我々は「あほうだな」といいつつ下船する。
いやあしかしニュージャージーのヒラメはでかい。
私は今、ヒラメはスーパーで¥1000くらいなら買うが、それでも
大きさはニュージャージーの半分である。